42−2  過去はない

42−2「過去はない」20「過去は消えた!光明思想で次の瞬間に臨め!」

『過去を顧みる代わりに未来の希望を掴み、エネルギーを未来へ託していけば、過去の負の遺産はいつのまにか消えてゆくのである。』(2010-02)

『過去に把われ、過去の悔いや失敗やトラウマに執着するその意識エネルギーを、今この瞬間に集中させて、未来に光明エネルギーを投じるのである。そのようにして。過去の記憶を塗り替えるのである。その失敗や悔いやトラウマを光に変容するのである。』(10-10)

 『過去の記憶を光に変容させる』(10-10)には、積極的に未来の創造に携わることである。意識してエネルギーを神性の世界に向けることである。今この瞬間、神の立場で、神として語り、念じ、行為するのである。『自分という過去の記憶』ではなく、我即神也というもっと根源の記憶にある立場と共振共鳴する言葉を語るのである。否定的な言葉を極力使わないだけではない。積極的に神の言葉を語りつづけるのである。『限りなく神の言葉、光明の言葉、美しく輝いた言葉を現わすのである』(10-03)。

『“私“を“私たち”に変えてゆくのである。私たちイコール人類であり、人類イコール生きとし生けるものすべて一切なのである。神そのものへと自らの心を導いていくのである』(10-10)。世界平和のために貢献するという自らの使命にエネルギーを集めるのである。

 『個人と人類を切り離さない生き方が出来れば、自分自身に自信を持ち、自分自身に責任を持ち、自分自身を愛することが出来る。そして、すべては過去の消えてゆく姿として、それらを自己の執着から離し、そして光に変容していくことが出来るのである』(10-10)。

結論は『過去は消えた!光明思想で次の瞬間に臨め!』(10-11  巻頭言)である。この真理の言葉には、「光明思想で次の瞬間に臨むならば、過去は消える」という真理も含まれているのである。光明思想の根本は「我即神也」「人類即神也」「個人人類同時成道」である。

 『自分が神そのものであることに目覚めた人は、その瞬間から過去世は全く消え去ってしまいます。もちろん、輪廻転生など起こり得るはずもないのです。

  自らが自らを神と認めた瞬間、神と成るのです。』(99-04)

光明思想では自己も人類も生きとしけるものもワンネスである。自己完成即世界平和成である。自己の幸福も世界平和実現にある。光明思想の言葉は神の言葉であり、本心の言葉である。神の言葉を語る人は、過去とは関係なく、神である。本心の言葉を語る人は、過去とは関係なく、本心を顕わす神である。そして、その言葉は現実となる。『皆様がこれから話す言葉は、過去ではなく今です』。『過去の私が語るのではない』。『我即神也の私が語るのです』(10-06)。その時、実際に過去は消え去っているのである。

『過去は消えた!光明思想で次の瞬間に臨め!』とは「果因説に生きよ」ということである。現在の状況、過去の状況とは一切関係なし。『神の私が語るのです。愛深い私、すべてを赦せる私、光り輝く私が語るのです。その私が語った言葉こそが未来を創ります』(10-06)。そして、神なる私が神聖復活の印を組むのである。