板門店へ行ってみませんか
写真1枚目は北から、2枚目は南から写ルンですで撮影してプリントした写真をスマホで撮影したもの、3枚目は2001年当時ピースボートが長期チャーターしていた客船 Olvia 号(ピースボートのウェブサイトより拝借)。
本稿では敬称は略させていただきます。
2001年8月27日〜9月8日(13日間)に催行された第34回ピースボート南北コリアクルーズ(使用客船はウクライナ船籍のオリビア号15791総トン)に乗船した私は、板門店の共同警備区域に、北側と南側から続けて訪問する、という体験をしてきました。
航程は、
8/27 神戸出航
8/30 南浦(朝鮮民主主義人民共和国)入港
9/2 南浦出港
9/4 仁川(大韓民国)入港
9/5 仁川出港
9/8 東京帰港
で、共和国では完全団体行動ながら「ピースボート訪朝団御一行様」としての扱いを受けました。韓国では一般の旅行者と同じ扱い(当然と言えば当然)でした。
2000年6月に平壌で金大中と金正日との南北首脳会談が実現し、ピースボートも北朝鮮への船旅を2000〜02年の間の毎年夏休みに、合計3回出しました(ネットで検索すると05年にも行っているように書いてあるものが見受けられますが、05年にふじ丸が寄港したのは中国の丹東です)。
1回目の2000年8月には、予定していたオリビア号が地球一周から帰ってくるのがエンジントラブルで57時間遅れ、その修理のため入渠したので、急遽あの万景峰92号の定期航路に乗船しましたが。
私はその57時間遅延したクルーズの旅客として、遅延のお詫びでもらったクーポンを利用し、2001年の機会に乗船しました。
2002年には8/15神戸→元山→釜山→コルサコフ→国後島→東京8/30、という航海をやってのけていますので、こちらにすればよかった、慌てる乞食は貰いが少ない、と今でも思っています。
日本では官尊民卑の考えが根強く、特にピースボートのようにお国の言う事を訊かない民間団体を問題視する人が多いのですが、実際当時のピースボートは確かに左巻きで、なかなか大胆な行動をとっていました。
2017年現在、若者が貧困化してピースボートには乗れなくなり、急速に高齢化(乗客の平均年齢は60を超えているようです)して、世界遺産巡りと国際交流のカジュアルクルーズ船に変わってしまっています。
それでは、私が写ルンですで撮影してきた写真をスマホで撮った写真をご覧いただきましょう。
2001年8月31日、平壌からバスを連ねて訪問した板門店(映り込んでいるTVカメラは同行取材の日テレ)
2001年9月4日、通常のツアーの臨時便でソウル市内の宿泊先から直行で訪問した板門店
皆さんご承知の通り、青い建物を結ぶコンクリートの境界線を越えることはできないのですが、建物の中は自由に移動でき、屋内では境界線をまたぐことができます。
南側で買った絵葉書
2017年現在の情勢では、日本人が北から板門店へ行くことは困難ですが、南からなら行くことができます。
今日(2017/09/08)現在、バトンは軍ではなく国際政治の側にありますので、日本のマスコミは危機をあおっていますが、今が一番安全だ、というのが私の見解です。
板門店の共同警備区域、JSAへは、日本語ガイドによるツアーが毎日出ており、このバスに乗れば行くことができます(個人では警備区域には入れません)。
お値段の相場は日帰り昼食付きで10万ウォン程度、本稿ではJTBが取り次いでいるのをご紹介しておきます。
http://www.jtb.co.jp/kaigai_opt/srh/prddetail/p311230/
いや、やっぱり危険だろう、とお考えの大多数の皆さん、京畿道南楊州市鳥安面北漢江路855番キル138( 855 138)にある南楊州総合撮影所()はいかがでしょう。
映画JSAの撮影セットが保存されていて、体験型の観光地として公開されています。
かなりのこだわりでもって、本物そっくり、まさに再現されていますよ。
ここなら、軍事境界線を踏み越えても射殺されることはありません。
休業日
月曜日、ソルラル・秋夕当日
利用時間
* 夏季(3~10月) 10:00 ~ 18:00(17:00までに入場)
* 冬季(11~2月) 10:00 ~ 17:00(16:00までに入場)
入場料
3000ウォン
K-レイル(首都圏電鉄)中央線(雲吉山うんぎるさん)駅(駅番号K-129)から送迎バスがでています。
韓国観光公社ホームページ(日本語)→http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/index.kto
板門店→http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/TMC/TE_JA_7_1_1.jsp?cid=281917
南楊州総合撮影所→http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/TMC/TE_JA_7_1_1.jsp?cid=281922
昨日も京都では、貸衣装の和服姿でインスタ映えする写真を自撮りする、韓国からの観光客(特に若い女性はお化粧で見分けがつきます)が、花見小路通を闊歩していましたよ。
現場に一番近い韓国の人が、安心して海外旅行に出かけている、というのが今日現在の情勢です。
いかがですか〜。